雨模様

今日(9月30日)は朝から雨になりました。台風17号の接近の影響によるものですが、しとしとと降る雨は久しぶりではないでしょうか。

雨の空港

楽しみにしていた地区の大運動会も、昨日の内に中止が決定されました。

稲刈りも、昨日はたくさんの農家のみなさんが作業しておられましたが、雨が降ってはできないので、本日は町中休息モードです。

実りの秋を迎え、様々なイベントが開かれ、観光シーズンでもありますが、ゆっくりと時間を過ごすのもいいかもしれません。

夏の花、秋の花

お彼岸を迎えて、朝晩はけっこう涼しくなって来ました。ですが、斐川の田んぼにはまだ、ひまわりが咲き乱れているところがあります。秋の花、コスモスも見られるようになって来ており、夏と秋の花が同時に咲いてる季節の変わり目特有の風景になっています。

ひまわりの写真です。

次は、コスモスの写真です。

魚の大量斃死…十四間川では

  今日(9月21日)の新聞各紙に、中海と宍道湖においてスズキやハゼ、フナなどが大量に死んでいるのが見つかったと報じられています。

  宍道湖の場合は、19日に西岸のなぎさ公園付近で大量の魚が浮いているのが発見され、昨日国土交通省出雲河川事務所が調査したところ、陸上からの目視で2,000匹以上が確認されたとのことです。

  大量の魚が死んだ原因はまだ調査中とのことですが、溶存酸素が非常に低くなっており、一方塩分は高い値が測定されていて、硫化水素臭もあったため、酸欠もしくは青潮の発生にが考えられるとされています。強い風によって、塩分が高く、酸素の少ない宍道湖低層の水が移動し、毒性のある硫化水素が発生したのではと新聞は報じています。

  昨日から死んだ魚の回収作業が行われており、今日も行われるとありましたので、なぎさ公園はどんな状況なのか、また、そこから2㎞程度しか離れていない十四間川の状況はどうなのか、出かけてみました。

  なぎさ公園の堤防に車を止めて外に出ると、強い魚の腐敗臭が鼻をつきます。湖面を見るとたくさんの死んだ魚が浮いていました。岸辺にもたくさんの魚が打ち寄せられていて、白くなって異臭を放っています。堤防の下の方には、昨日回収したと思われる魚の入ったごみ袋がいくつも置いてありました。

湖面には多くの死んだ魚が浮かぶ(なぎさ公園)

湖岸(なぎさ公園)に打ち上げられた魚

回収されごみ袋に入れられた魚

  新聞を読んだとおりの酷い状況に驚きながら、続いて十四間川の様子を確認に回りました。堤防上を十四間川河口部に向かって自転車を走らせながら見ていると、ときおり腹を見せて浮かんでいる魚が見えるくらいでなぎさ公園岸辺よりずっと状況はいいのかなという気がしてきました。

  そして、十四間川河口部から少し北に回り込んだ辺りで自転車を止め、岸辺に降りてみると、堤防上からはクズなどの生い茂る雑草に遮られて確認できなかった岸辺には、なぎさ公園と同じように多くの魚が打ち寄せられ、護岸の石の間に挟まって、腐臭を放っていました。

  死んだ魚の種類は、セイゴ、スズキが主のようですが、サヨリ(クルメサヨリ)、フナ、コイ、ナマズ、コノシロ(?)や名前の分からない頭のとがった魚などたくさんの種類が確認できます。スズキは、80㎝近くもある大きなものもいました。十四間川の辺りにはこれまで毎日のように釣り人がやってきて、長い竿尾を何本も立てていましたが、こういう大物がいて、狙っていたんだなと実感できました。

護岸の石の間に打ち上げられた魚(十四間川河口部)

80㎝級のスズキ(十四間川河口部)

サヨリ(十四間川河口部)

フナ(十四間川河口部)

  いったいどのあたりまで死んだ魚がいるのだろうと河口部から遡ってみました。その結果、500m位までは同じように多くの魚が打ち寄せられており、そこからだんだんと少なくなって、私たちがヨシを植栽した辺りまでくるとごく少数となり、その上の船着き場ではほとんど見ることはなくなりました。風によってそこまで押されてきたのか、あるいはそこまで貧酸素の塊が押し寄せてきたのか判断することはできませんが、十四間川は河口部を除けば状況はいいのかなと感じました。アオコの方もほとんど見ることがありませんでしたので、こちらの方も宍道湖に比べれば環境は良好ということになりそうです。

 長かった異常な暑さもやっと過ぎ去って行った感がありますので、早くアオコや藻の異常繁殖、魚の斃死などの異常な現象もなくなってほしいものです。

十四間川河口から200~300m地点。ヨシの根元にはたくさんの魚が腹を見せている。

十四間川河口部から約500m地点。9月5日にはアオコで染まっていた場所が今度は魚でいっぱいになっている。

ヨシ植栽場所。ここまで遡ると数はごく少なくなる。ナマズ(左)も浮かんでいる。

水鳥写真(松江分自治会周辺)

松江分自治会の周辺、十四間川、宍道湖にはたくさんの水鳥が生息しています。

見慣れた鳥たちですが、撮影してみると、その大きさや愛らしさに驚かされたり癒されたりします比較的よく撮れたものを紹介したいと思います。

朝日を浴びてたたずむアオサギ

結構大きくて迫力のあるダイサギ

近づくと逃げてしまいました。羽根を広げるとほんとうに大きいです。

これはチョウサギ、目元が緑色がダイサギ、黄色いのがチョウサギだそうです。

田んぼや畑にもよくやってきます。

日光浴をするカワウ。結構大きいです。

カモの夫婦です。近づくとすぐお尻を向けて離れて行きます。

アサザ観察日記 (9月14日)

  久しぶりにアサザの様子をお知らせします。 

  9月13日現在のアサザ群落は、こんな感じです。8月くらいから勢力を拡大したヒシに周りをすっかり囲まれて、アサザの中にも侵入してきています。

  元気がよくて緑が濃いヒシに対して、アサザの方は夏の暑さにバテきったように黄色い葉や茶色く枯れた葉が目立ちます。また、茎から離れた葉が目立つようになり、藻などに絡んでいます。アサザの方は、そろそろ落葉の季節が来たのかもしれません。それに対して、今元気がいいヒシの方は、アサザが葉を出し始めた3月頃には影も形もなく、8月に入ってやっと勢力を張り出してきたという具合なので、アサザとヒシでは生育の時期が何か月もずれているのかもしれません。

 

藻に絡んだアサザの葉

  ヒシには、この間から白い花が来ています。これから菱形の実をつけていくのでしょうか。子どものころの記憶より時期が遅いような気もします。

ヒシの小さな白い花

  ヒシとアサザがうまく時期をずらして、同じ場所で上手に棲み分けてくれればいいのですが、繁殖したヒシがアサザの群落を消滅に追いやることもあるとネットに書いているものもありましたので、少し心配になってきます。 

十四間川のアオコその後

  十四間川のアオコの状況ですが、前に報告したとおり9月2日にはほとんど見られなかったのが、9月5日には十四間川の最深部、白鳥水門の辺りまで押し寄せてきました。

  以下の写真のとおり岸辺のヨシの周りも十四間川の中央もアオコで緑に染まってしまいました。

  これを見たときには、ついに十四間川にもアオコにやられてしまうのかと思いましたが、その後少なくなり、今では十四間川にも宍道湖西岸にも全く確認できなくなりました。

9月5日は一面緑に染まっていた十四間川の岸辺のヨシの辺りも9月13日には全くアオコは認められなくなっています。(最初の写真と同じ場所)

 

9月2日、5日には緑に染まっていた宍道湖西岸の岸辺も9月13日には全くアオコは見当たりません。

  漁師さんなどに聞きますと、アオコの状況は、風によってかなり大きく変化するそうで、東風が吹くと宍道湖西岸や十四間川に押し寄せ、西風が吹くと去っていくとのことです。

  しかし、ここのところ風向きにかかわらずアオコが見られない日が続いています。曇りや雨の日が多くなり、気温も下がってきたため、湖水の温度も下がり、アオコも減少に転じたのかもしれません。ぜひそうであってほしいものと思います。

ヨシの生育状況報告(8)

  9月現在のヨシの生育状況をお知らせします。というよりも、今月は、ヨシを植栽した場所の状況をお知らせしますと述べた方が適当なのかもしれません。

  8月の状況は、次の写真のとおりで他の植物も混じって生えているもののヨシが一番大きく育っています。

8月13日のヨシの状況

  ところが、今日の様子は、次のとおりでマコモが繁殖してヨシが隠れてしまっています。 

9月9日。マコモが生い茂り、ヨシが隠れてしまってよく見えない。

  7月に一株のマコモのことを報告(以下の写真)しましたが、いつの間にかヨシの株の間にもマコモが入り込んで大きくなっていたようです 

水中から顔を出した一株のマコモ(7月8日)

  ネットで調べてみると、マコモはヨシより深い場所まで生育することができるとあります。ここ数か月間の高い水位は、ヨシの生育には厳しくて、マコモの生育には適していたということでしょうか。
 かつては、五右衛門川から十四間川にかけての一帯は、一面ヨシとマコモに覆われていました。したがって、マコモの茂る風景に違和感はありませんが、最近では五右衛門川の少し上までいかないとマコモは見ることができませんので、どこからやってきたのか少し不思議な気持ちがします。雨による増水等によって五右衛門川の上から流されてきた株がヨシの根元に流れ着いて活着したのでしょうか。

  ヨシを植栽した私たちにとっては想定外の出来事ですが、今後、ヨシの植栽地がどのような変貌を遂げていくのか大変興味のあるところです。

2012年9月の漏水調査の報告

調査日時

2012 年(平成 24 年)9月9 日(日) 午前 8 時

天候

曇り

調査結果

十四間川水位  76cm(前月:80cm)

漏水量   調査地点1 2,600ml/分(前月:2,800ml/分)

       調査地点2 450ml/分(前月:500ml/分)

  調査地点3   450ml/分(前月:500ml/分)

  調査地点4   400ml/分(前月:300ml/分)

  9月7日は白露でした。白露は、二十四節季の一つで、大気が冷え込み、草花に白い露が宿りはじめる頃とされています。猛暑の今年もさすがに9月に入り、雨がよく降るようになり、朝夕の気温もどんと下がって涼しくなり、日中もまだまだ暑いものの吹く風には涼しさが感じられるようになってきました。

   今月の漏水調査は、明け方の雨の跡が残るなか、本日(9日)朝8時から実施しました。水位は、ここ3か月連続で昨年よりかなり高い水準で推移しています。今月も、76㎝と昨年同期より18㎝高い値となっています。

  各調査地点の漏水量の方は、調査地点4を除き、先月よりも少なくなっており、昨年同期とほぼ同じ値となっています。来月以降も、ぜひともこの傾向が続いてほしいものと思います。

調査地点1の漏水量調査の様子。先月より200ml/分減少しているが、それでも写真にも塩ビ管から流れ出る水がはっきり写っている。

 

調査地点1の漏水量(2,600ml/分)

 

調査地点3の漏水量(450ml/分)

 

調査地点4での漏水調査の様子。前日来の降雨のせいか集水路の水位も上昇している。

  2011年1月以降の漏水調査データは、以下に掲載していますので、併せてご覧ください。(クリックすると別にウィンドウが開き、グラフが表示されます。)

[PDF]十四間川左岸堤防漏水調査データ(2011年1月~2012年9月) 

十四間川環境再生事業報告(10) WEPシステム稼働と湖底撹拌装置による実験を開始

  9月5日(水)午前9時から、十四間川環境再生協議会として取り組んでいる事業の一つであるWEPシステム(高濃度酸素水供給装置)を稼働させ、これに合わせて水質改善の効果を検証するための水質調査を行いました。

  また、同日は、同じく協議会が資金を提供して製作したシジミの資源を回復するための湖底撹拌装置による実験も実施されました。

  当日は、最初に朝8時からWEPシステムを稼働させる前の溶存酸素濃度等を十四間川の各測定箇所で測定を行い、続いて、9時にシステムのスイッチが押され、十四間川堤防上に設置された酸素発生装置から十四間川の浚渫窪地に設置された気液溶解装置に向け酸素の供給が開始されました。

  その後、9時半頃から斐川漁業会の船2艘に関係者10数名が乗り組み、水上から酸素発生装置の稼働状況を確認するとともに、溶存酸素量(DO)、水温、塩分濃度、湖底の泥の状況などを調査しました。

  装置は、60㎥/時の高濃度酸素水の供給能力を有していますが、装置が設置されている場所は、水深約6mの大きな深い穴が開いている浚渫窪地の底であり、稼働後1時間も経過しない最初の測定では、あまり大きな変化は認められませんでした。なお、塩分濃度の測定においては、表層が2.3%であるのに対し、水深1mでは3.9%、2mでは4.4%、3mでは4.5%、4mでは4.7%、5mになると7.1%、最深部の6mでは8.2%と急激に塩分濃度が高くなり、DOの方も4mで5.34であったのが、5mで0.07となるなど、浚渫窪地において塩分躍層が形成されていることが確認されました。また、表面の水温と下層部の水温の逆転現象が生じており、前日の降雨の影響が表層部のみに留まっていることなども確認されました。同日は、一定の時間をおいて終日調査が実施されましたので、その結果については、また改めて詳細をお知らせしたいと思います。

  WEPシステムの稼働確認、水質調査に引き続いて、湖底撹拌装置による撹拌実験が行われました。

  撹拌装置による実験は、十四間川河口から少し北に回った宍道湖西岸において行われました。装置の本体は、重量100数十kgで、2m強の両端を閉じた円筒に30数本のノズルをつけたもので、そこにホースを接続して船上の給水ポンプから高圧の湖水を注入し、ノズルから噴出する水で湖底を撹拌する仕組みとなっており、有機物の堆積を防いで分解を促進し、貧酸素状態も改善し、シジミなどの資源回復につなげようとするものです。最初に船上で撹拌装置を動作させて、噴出する水量や勢いを確認した後、実際に装置を湖底に降ろし、曳航しながら湖底を撹拌して、その効果を確認しました。撹拌装置の通ったところは、湖底の砂が舞い上がって、周辺とは全く様子が異なっており、かなりの効果があるのではないかとの期待を抱くことができました。

  覆砂による浅場造成、高濃度酸素水供給、湖底撹拌とだんだん事業も動き出してきました。ここでの取り組みが成果を上げ、宍道湖全体の環境改善、資源回復につながるようになることを願いつつ、これからも活動を加速していきたいと考えています。

WEPシステム稼働前の水質調査

高濃度酸素水発生装置から生じる気泡(水に溶けきらなかった気体が湖面に上がってきている)

稼働後最初の水質測定

水深5m地点のDO値

黒いペンキのような窪地のヘドロ

湖底撹拌装置

船上での噴出試験

撹拌装置本体を湖底に投入

船で曳航しながら湖底を撹拌

十四間川

  私達が住む松江分自治会は東西に細長く広がっておりますが、それに寄り添うように流れているのが十四間川です。とても馴染みの深いこの川を今回は映像で紹介したいと思います

  写真の右側(川の南側)には出雲縁結び空港が見えていますが、空港の滑走路とも平行に流れています。ですので、松江分自治会と空港とは川を挟んだ位置関係にあります。

  次は十四間川のシンボルである水門です。

朝日を浴びる水門

  白鳥の姿が描かれている親しみ深い水門です。すぐ後ろに架かる橋にも上空の飛行機などから見えるように絵が描かれています。

  次は、松江分自治会側(北岸)から空港を撮った写真です。私達が、一番よく見る風景です。

 次は、南側の堤防から旅伏山をバックに撮った写真です。

  次は、河口付近です。奥に広がるのが宍道湖です。水鳥などが沢山生息しています。

  最後に、松江分自治会の家々をバックに撮った写真です。川には恩恵も受けますが、ひとたび堤防が決壊すれば一溜まりもないことがよく分かって頂けると思います。