植栽したヨシの生育状況(3)

  7月7日現在のヨシの生育状況をお伝えします。

  3月3日の植栽からまだ4か月しか経っていませんが、平成23年11月に初めてヨシを植えた時の状況と全く違って、大多数のヨシがしっかりと根付いて、大きくたくさんの茎を伸ばしてきています。やはり、しっかりとした浅場を作って、大きな株を植えつけたことと周囲を来待石ネットで囲んで波の影響を和らげるようにしたことが良かったのではないかと思われます。また、植え付け場所の高さも冬場の一番低くなる時期の水位とほぼ同じにし、年中適度に水が浸かるようにしたのも正解だったと思われます。そして、ヨシの生えなかったところやヨシの間からは、スゲやサンカクイといった他の植物も生えてきています。そして、23年11月に植えたヨシの方も、条件の悪い土嚢の際を生き延びてきたものは、一段と大きく成長してきています。

  このまま大きくなっていけば、秋の頃にはちょっとした葦原に成長してくれるのではないかと期待が膨らみます。

3月に食したヨシ全体の様子

3月に食したヨシ全体の様子

大きな根の塊を植えたのが成功し、大きな株となって立ち上がってきている 手前の方ではスゲも生えてきている

大きな根の塊を植えたのが成功し、大きな株となって立ち上がってきている
手前の方ではスゲやサンカクイも生えてきている

こちらは23年11月に植栽したヨシ 土嚢の際でたくましく成長してきた

こちらは23年11月に植栽したヨシ
土嚢の際でたくましく成長してきた

 

    

植栽したヨシの生育状況(2)

  一昨年(平成23年)11月の第1回ヨシ植栽活動及び去る3月3日(日)の第2回ヨシ植栽活動で植えたヨシの6月9日現在の生育状況をお伝えします。

  一昨年に植えたヨシは、ところどころ波にさらわれたりして欠けていますが、土嚢袋の間という悪条件に耐えて生き残ったものは、どんどん大きく成長してきています。どこで紛れ込んだのかヨシだけではなく、マコモやスゲなども勢いよく一緒に生えてきています。

平成23年11月に植えたヨシ

平成23年11月に植えたヨシ

ヨシに混じって生えているマコモ(こちらは5月21日撮影したもの)

ヨシに混じって生えているマコモ(こちらは5月21日撮影したもの)

ヨシに混じって生えているスゲ(と思われる植物)こちらも5月21日に撮影)

ヨシに混じって生えているスゲ(と思われる植物)(こちらも5月21日に撮影)

  一方、3月に植えたヨシの方も、少しずつ大きくなり始めています。まだまだひ弱な感じを受けますが、しっかりと根付き始めているようです。夏にどれだけ成長してくれるでしょうか。楽しみです。

3月3日に植えたヨシ

3月3日に植えたヨシ

  最後に、以前から植わっている十四間川下流出雲空港の向かい側辺りに生えているヨシです。こちらはすでに2mを超えるような高さに生い茂ってきています。中ではヨシキリが喧しく鳴いています。私たちが3月に枯れたヨシを刈り取ったところは、全体が燃えるような緑一色でとてもきれいです。

下流部に以前からあるヨシ 枯れたヨシを刈り取ったところ(中央部)は緑一色

下流部に以前からあるヨシ
枯れたヨシを刈り取ったところ(中央部)は燃えるような緑一色

    

植栽したヨシの生育状況

  一昨年(平成23年)11月の第1回ヨシ植栽活動及び去る3月3日(日)に第2回ヨシ植栽活動で植えたヨシの生育状況をお伝えします。

  一昨年のヨシは、土嚢袋の間という条件の悪い場所に植えつけられましたが、その中でしぶとく生き残ったヨシは、土嚢袋の下にしっかり根付いて、弱々しかった昨年と違って大きく葉を伸ばし始めています。

  そして、3月に植えたヨシの方も、前回の反省を踏まえて、来待石ネットで保護されたしっかりとした浅場を作り、重機を使って大きな株を植えつけたので、どの株からも青々とした芽を伸ばし始めています。前回と違って、新芽が伸び始める春に掘り取り、移植したのでそのダメージを心配していたのですが、そうした心配は杞憂に終わったようです。

  ヨシの植わった浅場を注意してみると、小さな魚が真っ黒な塊となって泳いでいます。外ではボラなどの大きな魚が水面からジャンプしていますので、大きな魚から逃れるために来待石ネットで囲まれた浅場に入り込んでいるのではないかと思われます。まだヨシが大きくなっていませんので、人が近付くと今度は浅場から深みに向かって、来待石ネットの間をさざ波を立てながら大挙して逃げ出していきます。この場所が葦原となれば、小魚、幼魚にとって大きな魚や鳥、そして人間の影から守ってくれる格好の棲家となるのではないかと思います。

  また、3月に行われた腹付盛土工事個所も芝が生えてきて、過去の腹付盛土された箇所と一体となって広い草原が出現してきました。早くヨシが生えそろって、子どもからお年寄りまでみんなが憩えるような 水辺になればいいなと思います。

3月に植栽したヨシ

3月に植栽したヨシ

3月に植栽したヨシ

3月に植栽したヨシ

平成23年に植えたヨシ 青々とした大きな葉が伸びてきている

平成23年に植えたヨシ
土嚢の根元で青々とした大きな葉が伸びてきている

撮影者の影に怯え、来待石ネットの間を浅場からさざ波を立てて一斉に逃げ出す小魚の群れ

撮影者の影に怯え、来待石ネットの間を浅場からさざ波を立てて一斉に逃げ出す小魚の群れ

3月の腹付盛土工事個所 播種された草の芽が出てきた

3月の腹付盛土工事個所
播種された草の芽が出てきた

    

植栽したヨシの芽立ち

  去る3月3日(日)に160人の参加者を得て行った第2回ヨシ植栽活動で植えたヨシは、その後の暖かい天候にも恵まれて、順調に生育し、一部の株から緑の芽が伸び始めました。

  前回の植栽は、地上部が枯れて株の活動が少なくなり、移植によるダメージの少ない初冬の11月末であったのに対し、今回は芽立ち間近の3月初旬ということで、うまく芽が出てくれるか少し心配をしていましたが、そんな心配は他所にあちらこちらから尖った若緑の芽が伸び始めました。

  大きな株からは、まとまって一斉に芽が伸びてきています。前回の教訓を踏まえて、なるべく大きな株を植えるという方法は正解だったようです。波除けの来待石ネットは、どれだけ効果を表すのか、また、水質を浄化するということで砂の上に敷いたセラミックサンドは、ヨシと相性がいいのか、肝心のセラミックサンドと来待石の水質浄化効果は、などこれから興味関心の尽きない点もあります。

  どのように成長していくのか、どういう効果が現れてくるのかこれからも見つめていきたいと思います。

  まずは、順調な芽立ちの報告まで。

みんなで植えた小さなヨシの株から元気に伸びてきた新芽

みんなで植えた小さなヨシの株から元気に伸びてきた新芽

130324ヨシ2

    

重機も用いて前日に植えた大きな株からは一斉に多くの芽が伸びています

重機も用いて前日に植えた大きな株からは一斉に多くの芽が伸びています

ヨシの生育状況報告(9)

  10月14日(日)に漏水調査に併せて行ったヨシの生育状況調査の結果をお知らせします。

  前回(9月)の報告において、ヨシよりもマコモが目立つことを報告しましたが、今月の状況は、下の画像のとおりさらに勢いよくマコモが育って、ヨシはその間に隠れて余り目立たなくなっています。今年は、ずっと水位の高い状況が続いており、やはりヨシよりも深いところで生育が可能なマコモの方に適した環境になっているのかもしれません。

  マコモもヨシと同じように水質を浄化するといわれており、また、ともに岸に打ち寄せる波を和らげ、小さな水生生物の棲みかや隠れ家ともなるとされています。実際に、宍道湖自然館ゴビウスの越川館長による魚類等の調査では、私たちの植栽した場所でも多くの生きものが寄ってきていることが確認でき、特に小さなエビが非常に多く寄ってきていると教えていただきました。

  かつてこの辺りは、マコモがびっしり生い茂っていたことを考えれば、ヨシだけの水辺よりもより自然に近づいているともいえ、これはこれでよいのではないかと思います。今後どのように変化していくのか楽しみに見守って生きたいと考えています。

  植栽場所は、このように勢いよくヨシやマコモなどが生え育っているところのほかに、かなりの長さにわたってヨシが枯れてしまってヨシの根を止めていた竹串だけが水に揺れている部分が数箇所できています。これは多分、他の場所より多少低かったとか、土嚢の間が狭く、十分な土がなかった等の悪条件によってヨシの生育が遅れていたところに、今年の高水位に襲われ水上にまで茎を伸ばすことができず、腐れてしまったのではないかと想像しています。

  今年も続けてヨシの植栽を行っていく予定ですが、これまでの約1年間の観察の結果を踏まえて、さらに効果的なヨシの植栽や管理の方法等を試していく必要があると考えているところです。  

マコモとヨシが混ざっていますが、マコモの方が優勢です。

    

ヨシの生育状況報告(8)

  9月現在のヨシの生育状況をお知らせします。というよりも、今月は、ヨシを植栽した場所の状況をお知らせしますと述べた方が適当なのかもしれません。

  8月の状況は、次の写真のとおりで他の植物も混じって生えているもののヨシが一番大きく育っています。

8月13日のヨシの状況

  ところが、今日の様子は、次のとおりでマコモが繁殖してヨシが隠れてしまっています。 

9月9日。マコモが生い茂り、ヨシが隠れてしまってよく見えない。

  7月に一株のマコモのことを報告(以下の写真)しましたが、いつの間にかヨシの株の間にもマコモが入り込んで大きくなっていたようです 

水中から顔を出した一株のマコモ(7月8日)

  ネットで調べてみると、マコモはヨシより深い場所まで生育することができるとあります。ここ数か月間の高い水位は、ヨシの生育には厳しくて、マコモの生育には適していたということでしょうか。
 かつては、五右衛門川から十四間川にかけての一帯は、一面ヨシとマコモに覆われていました。したがって、マコモの茂る風景に違和感はありませんが、最近では五右衛門川の少し上までいかないとマコモは見ることができませんので、どこからやってきたのか少し不思議な気持ちがします。雨による増水等によって五右衛門川の上から流されてきた株がヨシの根元に流れ着いて活着したのでしょうか。

  ヨシを植栽した私たちにとっては想定外の出来事ですが、今後、ヨシの植栽地がどのような変貌を遂げていくのか大変興味のあるところです。

ヨシの生育状況報告(7)

  7月のヨシの生育状況調査を漏水調査に併せて実施しましたので、お知らせします。

  調査を行ったのは、7月8日(日)の朝。前日までの雨の影響で十四間川の水位が普段より50~60㎝上昇しており、植栽地全体は水没して、伸びたヨシの頭部だけが水面上に出ている状況です。  また、腹付地の方は、播種された芝(?)が伸びて地面はほとんど見えないほどになってきました。こっちの方は、これで少々の雨が降っても盛付けした土が流れるような心配はなくなったと思われます。

水位が上昇し、ヨシの頭が見えるだけ。腹付地は地面が見えないくらいに草が繁茂してきている。

  そして、よく見てみると、ヨシとともに植えたはずのないマコモ、カヤリツグサ、イヌタデなどのヨシ以外の植物が生えてきていました。マコモは、十四間川のどこかに生えていたものが波にさらわれて流れ着いたものかもしれません。また、カヤツリグサやイヌタデなどは、種が鳥によって運ばれたのか、あるいは風に乗って飛んできたものが芽を出して大きくなったのかもしれません。

  いずれにしてもこのようにして、自然が再生されていくということなのでしょうか。ヨシと競い合って早く殺風景な水辺が立派な緑に変わってほしいものだと思います。

 

水中から顔を出した一株のマコモ

ヨシと競い合って伸びるカヤツリグサとイヌタデ

ヨシの生育状況報告(6)

  6月のヨシの生育状況をお知らせします。

  5月に大きく伸びたヨシもあったところから、今月はさらに大きくなっていることだろうと期待を込めて現地に出かけたのですが・・・・・・。残念ながら、思ったほど大きな変化は見られませんでした。河口の方に元からあるヨシは、とても大きく立派に成長してきているのにです。やはり、余所から掘り取って持ち込んだので、根がダメージを受けているのでしょうか。それとも環境が少し厳しいのでしょうか。そのあたりは、専門家である杦村先生に見ていただいて原因を教えていただかないといけないのかなと思ったりしています。

  ということで、今月のヨシの状況を写真で紹介します。  

先月よりは成長してはいるものの・・・・・

次の元から生えているヨシに比べるとずいぶん頼りない

十四間川河口から宍道湖西岸に元から生えているヨシ。ずいぶん立派になっています。

  早くこのように立派なヨシに成長してほしいものです。

  一方、芝の方ですが、こちらはどんどんと伸びてきています。が、芝というより雑草が多いような。こちらはそのうちに草刈りをしないといけなくなるような予感が。今のうちにクローバーの種でも蒔いた方がいいのではと思えてきます。

ヨシの生育状況報告(5)

  5月のヨシの生育状況をお知らせします。

  5月に入り、初夏を思わせるような日があったりしたことから、ヨシも大きく変化を遂げていました。

ヨシの生育状況調査の様子

青々とした元気な芽が大きく伸びています。

ヨシ植栽場所全体の様子

    大きな芽は、30cm程度になっていますが、残念ながら砂に埋もれたままでまだ芽が出ていない株もあります。そして、芽の出た株も、大きく元気な芽がたくさん出ているものもあれば、小さくまばらにしかでていないものもあります。植えた場所、株の大きさ、植え方などによって芽の出方が大きく異なってしまうようです。

   適度な水があること、あまり深くても、水がなくてもよくない。株は、大きなものほど勢いが良い。砂に埋まってしまうと芽が出ないか、出るのが遅れる。株を植えるよりも砂をかけずに竹串で止めるだけの方がよく芽が出るようだ。といったことが言えそうです。

   今年植栽をする際には、こうしたことを参考に、植え付け方を工夫する必要があるのではないかと思いました。

   そして、腹付地に蒔かれた芝の方ですが、こちらも大分緑が濃くなってきました。

腹付&ヨシの植栽場所の様子(芝の緑が濃くなり、黒い土嚢袋の外側にはヨシも見えるようになった。)

ヨシの生育状況報告(4)

  4月のヨシの生育状況調査を漏水調査に併せて15日(日)に行いました。

  気温は少し低めでしたが、まずまずの天候で、早朝の調査も次第に楽に行えるようになってきました。

  さて、気になるヨシの生育状況ですが・・・・・。

  今年は例年に比べ、寒い日が遅くまで続いたり、爆弾低気圧と呼ばれた台風のような春の嵐が吹き荒れたせいで、期待よりもいまいち成長が遅いようです。そして、先日の春の嵐にいたぶられて、せっかく伸び始めた若芽の先端がかなりダメージを受けていました。

これは、一番元気のいいヨシの芽、盛大に芽が出てきています

風と波にやられて先端が飛んでいます

小さな芽がたくさん出てきていますが、これもよく見ると先端をやられています

   そして、やっぱり今月も目に付いたのが、ごみの多さ。つい目を背けたくなる光景です。これではヨシもたまったものではありません。ポイ捨ては止めてほしいとつくづく思います。

  そして、腹付地に蒔かれた芝の状況は・・・・・。  思ったほど先月と状況は変わっていません。これも寒さの影響なのでしょうか。

   土手を河口の方に下がっていくと、浜大根の花盛りです。

  そのあたりに以前から生えているヨシの株にもたくさんの新しい芽が吹いていました。

  河口のシジミ組合が覆砂用にストックしている砂山のうち、水辺に積まれた砂山は、波と風雨によって少しずつ崩され、付近が砂浜になっていました。このように水辺に置いておくだけで、自然が砂浜を形成してくれるということが分かりますので、今後ヨシ原再生に取り組む際の参考になるのではと思いました。


   ただ、専門家に聞いたのですが、気を付けないといけないのは、浜欠けといって、砂山が波などによって下から浸食され、崖状になったところに、うっかり近づくと、重みで砂が崩れて、生き埋めになってしまう事故が起こる危険性があるとのことです。この場所も、それに近い感じになっています。

崖状になった砂山

  そのため、この砂の置き場にもしっかりと立ち入り禁止のロープが張ってありました。砂山があると子どもに限らず、つい入ってしまいたくなるのですが、このような危険がありますので、ロープの貼ってある所には絶対に近づかないようにしたいものです。