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2012年9月の漏水調査の報告
調査日時
2012 年(平成 24 年)9月9 日(日) 午前 8 時
天候
曇り
調査結果
十四間川水位 76cm(前月:80cm)
漏水量 調査地点1 2,600ml/分(前月:2,800ml/分)
調査地点2 450ml/分(前月:500ml/分)
調査地点3 450ml/分(前月:500ml/分)
調査地点4 400ml/分(前月:300ml/分)
9月7日は白露でした。白露は、二十四節季の一つで、大気が冷え込み、草花に白い露が宿りはじめる頃とされています。猛暑の今年もさすがに9月に入り、雨がよく降るようになり、朝夕の気温もどんと下がって涼しくなり、日中もまだまだ暑いものの吹く風には涼しさが感じられるようになってきました。
今月の漏水調査は、明け方の雨の跡が残るなか、本日(9日)朝8時から実施しました。水位は、ここ3か月連続で昨年よりかなり高い水準で推移しています。今月も、76㎝と昨年同期より18㎝高い値となっています。
各調査地点の漏水量の方は、調査地点4を除き、先月よりも少なくなっており、昨年同期とほぼ同じ値となっています。来月以降も、ぜひともこの傾向が続いてほしいものと思います。
2011年1月以降の漏水調査データは、以下に掲載していますので、併せてご覧ください。(クリックすると別にウィンドウが開き、グラフが表示されます。)
十四間川環境再生事業報告(10) WEPシステム稼働と湖底撹拌装置による実験を開始
9月5日(水)午前9時から、十四間川環境再生協議会として取り組んでいる事業の一つであるWEPシステム(高濃度酸素水供給装置)を稼働させ、これに合わせて水質改善の効果を検証するための水質調査を行いました。
また、同日は、同じく協議会が資金を提供して製作したシジミの資源を回復するための湖底撹拌装置による実験も実施されました。
当日は、最初に朝8時からWEPシステムを稼働させる前の溶存酸素濃度等を十四間川の各測定箇所で測定を行い、続いて、9時にシステムのスイッチが押され、十四間川堤防上に設置された酸素発生装置から十四間川の浚渫窪地に設置された気液溶解装置に向け酸素の供給が開始されました。
その後、9時半頃から斐川漁業会の船2艘に関係者10数名が乗り組み、水上から酸素発生装置の稼働状況を確認するとともに、溶存酸素量(DO)、水温、塩分濃度、湖底の泥の状況などを調査しました。
装置は、60㎥/時の高濃度酸素水の供給能力を有していますが、装置が設置されている場所は、水深約6mの大きな深い穴が開いている浚渫窪地の底であり、稼働後1時間も経過しない最初の測定では、あまり大きな変化は認められませんでした。なお、塩分濃度の測定においては、表層が2.3%であるのに対し、水深1mでは3.9%、2mでは4.4%、3mでは4.5%、4mでは4.7%、5mになると7.1%、最深部の6mでは8.2%と急激に塩分濃度が高くなり、DOの方も4mで5.34であったのが、5mで0.07となるなど、浚渫窪地において塩分躍層が形成されていることが確認されました。また、表面の水温と下層部の水温の逆転現象が生じており、前日の降雨の影響が表層部のみに留まっていることなども確認されました。同日は、一定の時間をおいて終日調査が実施されましたので、その結果については、また改めて詳細をお知らせしたいと思います。
WEPシステムの稼働確認、水質調査に引き続いて、湖底撹拌装置による撹拌実験が行われました。
撹拌装置による実験は、十四間川河口から少し北に回った宍道湖西岸において行われました。装置の本体は、重量100数十kgで、2m強の両端を閉じた円筒に30数本のノズルをつけたもので、そこにホースを接続して船上の給水ポンプから高圧の湖水を注入し、ノズルから噴出する水で湖底を撹拌する仕組みとなっており、有機物の堆積を防いで分解を促進し、貧酸素状態も改善し、シジミなどの資源回復につなげようとするものです。最初に船上で撹拌装置を動作させて、噴出する水量や勢いを確認した後、実際に装置を湖底に降ろし、曳航しながら湖底を撹拌して、その効果を確認しました。撹拌装置の通ったところは、湖底の砂が舞い上がって、周辺とは全く様子が異なっており、かなりの効果があるのではないかとの期待を抱くことができました。
覆砂による浅場造成、高濃度酸素水供給、湖底撹拌とだんだん事業も動き出してきました。ここでの取り組みが成果を上げ、宍道湖全体の環境改善、資源回復につながるようになることを願いつつ、これからも活動を加速していきたいと考えています。
宍道湖のシジミとアオコ
8月31日の山陰中央新報一面に、この夏は宍道湖のシジミの生育が順調であると紹介されていました。それによると、シジミの斃死は、湖水の酸素濃度や塩分濃度の低下、高水温などが重なって起こると考えられているが、この夏は宍道湖のシジミの斃死(へいし)がほとんど発生していず、稚貝の棲息状況も良好であり、資源量の回復に明るい兆しが見えるとのことです。今年は、ここ2年ほど低めだった塩分濃度が上昇したことから順調に産卵が誘発された結果と思われ、今後の高水温やアオコの大発生などの懸念材料もあるが、資源量は順調に回復しているとの県水産技術センター専門研究員のコメントが載っています。
一方、同日付の島根日日新聞の一面には、宍道湖と大橋川で29日に大量のアオコの発生が確認されたと国土交通省出雲河川事務所から発表があったことが紹介されています。アオコの大量発生は、三年連続であり、宍道湖の南北沿岸、東岸のほぼ全域と西岸の一部、大橋川で発生しており、特に松江市の末次から古曽志間は、膜状にアオコが湖面を覆っている状態(レベル4)、その他の場所は、うっすらと筋状に発生が認められるレベル2から表面全体に広がり所々パッチ状になっているレベル3の状態であるということです。アオコの正体は、ミクロキティスという藻で、一般に水温が高く塩分濃度が低い場合に発生しやすいとされているということです。実際に、9号線沿いを車で走っていると、松江に近づくにつれて、湖面が萌黄色に変わっていくのが確認できます。
塩分濃度から言えば、シジミの斃死の減少とアオコの大発生は、矛盾するように思われますが、これら二つの間にはタイムラグがあって、これからシジミに対して影響が出てくる可能性があるのかもしれません。専門家でない私にはよく分からないことなのですが、そういう点では、シジミの資源回復も単純に喜ぶわけにはいかなくて、これからよく注意していかなければならないのかもしれません。
アオコの発生は、松江市近辺が特にひどいということですが、はたして私たちの住んでいる宍道湖西岸、あるいは十四間川はどうなのか気になったので、早速今朝(9月2日)カメラを片手に出かけてみました。その結果は、以下の写真のとおりです。宍道湖西岸の岸辺には、アオコが押し寄せてきていて、萌黄色の渦を巻いたようになっており、護岸の石の表面にはペンキでもこぼしたようにべっとりと貼りついています。レベル2の上といったところでしょうか。一方の十四間川の方は、五右衛門川からの水の流れがあるためか、ごく少量のアオコが点々と浮いている程度で、川底の砂やそこを泳ぐ魚、砂に残された水鳥の足跡などもはっきりと見え、今はそう心配する必要もないと思われる状態です。
9月に入ってさすがに朝晩の気温も下がり、日中も風が涼しく感じられるようになってきました。これによって湖の水温も下がり、アオコの大発生が収まってくれることを願わずにはいられません。と同時に、アオコの発生は富栄養化が進んだ湖沼において発生するといわれていますので、私たち自身も環境に負荷を与えないように日ごろから注意、努力していかなければならないと思います。
稲刈り
8月も末になってきましたが、まだまだ連日暑い日が続いています。
それでも朝晩は涼しさが増し、空はだんだんと澄んで高くなり、秋らしい形をした雲が浮かぶようになってきました。まだしばらくは暑い日が続きそうですが、それでも確実に秋は近づいてきているようです。
そして、昨日から早稲の稲刈りが始まりました。大きなトラックがコンバインを積んでやってきたかと思うと、雨が少なくて固く締まった田んぼに入り、走るようなスピードでぐんぐんと黄金に色づいた稲を刈り取っていきます。
刈り取ったモミがコンバインにいっぱいになると、アンローダという長い筒を伸ばして、農道に待機している軽トラックの荷台に設置された大きなコンテナにモミを移していきます。移し終えるとコンバインは、すぐにまた全速力で刈り取りをはじめ、軽トラックは一目散にモミの乾燥・調製施設に向かって走り出します。流れるように作業が進んでいき、つい見とれてしまいます。
これから、斐川平野は収穫の秋真っ盛りを迎えます。
十四間川環境再生に関する講演会を開催しました
8月19日(日)10時から、松江分研修センターにおいて、「十四間川環境再生に関する講演会」を開催いたしました。
この講演会は、昨年8月に引き続き第2回の開催となります。
昨年4月に松江分自然環境倶楽部を設立して以来、毎月の漏水調査やヨシの植栽活動をはじめ、十四間川の堤防と宍道湖・十四間川の環境を守るための様々な取り組みを行ってきていますが、今回の講演会では、3人の講師をお招きし、そうした私たちの活動の検証も含めて、それぞれの専門の立場からお話をいただき、今後の活動に活かしていきたいと計画したものです。
講師としてお話しいただいたのは、地質学が専門のNPO法人自然再生センター理事長で島根大学名誉教授の徳岡隆夫先生、同じくNPO法人自然再生センター理事兼大橋川・宍道湖部会長で大橋川、中海においてヨシの植栽を実施しておられる増田広利先生、魚類の専門家で島根県立宍道湖自然館(ゴビウス)館長の越川敏樹先生です。なお、植物学が専門の島根自然保護協会会長杦村喜則先生にもヨシの生態等についてお話をいただくこととしていましたが、残念ながら当日急用が発生したとのことでお話を伺うことができませんでした。
地元簸川選挙区選出の池田一島根県議会議員、伊藤繁満出雲市議会議員に来賓として出席いただき、松江分自然環境倶楽部会員のほか、斐川漁業会、JA斐川町、株式会社フクダからも出席があり、約50名の参加者となり、会場の松江分研修センターは満員となりました。開会に当たり、来賓の池田県議からあいさつをいただいた後、早速講演に移りました。
講演では、最初に徳岡講師から、中海・宍道湖の成り立ち、斐伊川による簸川平野の形成の歴史、地質的な特徴、明治以降現在に至る中海・宍道湖の治水対策、干拓事業や海と森の深いつながりなどについて、お話をいただきました。次いで、増田講師から、ヨシを植栽する上での注意点やその後活着させ、繁茂させていくうえでの要点などについて、中海において杦村先生の指導の下、袋詰め来待石を波除けに利用したヨシの植栽の例をひきながら説明をしていただきました。さらに、越川講師からは、宍道湖七珍、中海十味として挙げられる両湖に棲息する代表的な魚介類とその特徴、棲息環境の違い等について説明があり、宍道湖は、川(真水)、塩分の混ざった汽水域、海水に棲む魚が恒常的に一緒に棲む非常に珍しく貴重な水域であること、そうした環境がヤマトシジミの繁殖に欠かせない環境であることが紹介されました。また、4月以降3回実施された魚類棲息状況調査に基づいて、十四間川に棲息する魚介類について紹介があり、宍道湖同様非常に多種多様な魚介類が棲息していることや、覆砂したところには多くの魚介類が観測されたことなどのお話がありました。最後に、松江分自然環境倶楽部小村事務局長から、十四間川環境再生協議会で実施している十四間川の底質、ベントス、水質調査の結果について報告がなされました。
その後、参加者との意見交換が行われ、尾原ダムの完成が斐伊川や宍道湖に与える影響、ブラックバス、ブルーギル、朝鮮シジミなど外来種が生態系や漁獲に与える影響、ヤマトシジミの資源回復、海砂を浚渫窪地修復に用いる場合の問題等について、予定時間を超過して熱心に意見交換が行われました。
最後に、来賓の伊藤市議からあいさつをいただき、講演会を終了しました。
35度の外気のなか、途中で2台のエアコンのうち1台がオーバーヒートによりダウンし、外と変わらないほどの蒸し暑さにも関わらず、予定時間をオーバーする熱気あふれる講演会となりました。担当者として、申し訳なくもうれしい講演会となりました。
2012年8月の漏水調査の報告
調査日時
2012 年(平成 24 年)8月13 日(月) 午前 8 時
天候
曇り
調査結果
十四間川水位 80cm(前月:93cm)
漏水量 調査地点1 2,800ml/分(前月:3,900ml/分)
調査地点2 500ml/分(前月:600ml/分)
調査地点3 500ml/分(前月:500ml/分)
調査地点4 300ml/分(前月:700ml/分)
長い間続いていた晴天も、やっとここにきて雨が降りました。高温と水分もなくなり固くなってしまった土にやられて息も絶え絶えだった畑の野菜も元気を取り戻したようです。
今月の漏水調査は、そんな雨の少し降った後の13日(月)に実施しました。水位は、先月の大雨後の93㎝より低くなっていましたが、それでも80cmと高い水位を維持しています。夏季は水位が上昇するのが普通とはいえ、昨年と比べて10cm高くなっています。
















































