十四間川環境再生事業報告(4) ヤマトシジミ飼育実験研究会開催

  6月12日15時から、十四間川環境再生協議会のメンバーによる「ヤマトシジミ飼育実験研究会」が飼育実験予定地である十四間川河口部堤防の上において開催されました。研究会には、約20名が出席し、シジミ養殖の研究者であり、今回の飼育実験の技術的指導を受けている相崎守弘島根大学名誉教授(自然再生センター副理事長)から実験内容の説明を受けた後、湖内飼育実験候補地、陸上飼育実験予定地を確認したり、シジミの稚貝を入れて湖内で飼育するための飼育器の試作品について、相崎先生の指導を受けたり、シジミや湖の様子に詳しい漁業者の意見を聞くなど突っ込んだ協議が行われました。この結果を踏まえて、湖内飼育実験については、準備が整い次第実験が始まる予定です。

  また、陸上飼育実験については、相崎先生から、採算に合うものとなることを念頭に、今年中は飼育池や装置の設計、餌の開発等課題の解決に取り組み、来年実際に設置し、実験を開始する予定であるとの説明がありました。

  その後、夏の貧酸素状態が問題となっている十四間川の浚渫窪地に高濃度酸素水を送り込むWEPシステムの設置場所等について説明があり、次いで、先日終了した覆砂工事場所の状況が確認され、研究会が終了しました。 

飼育実験予定地付近で相崎自然再生センター副理事長(島根大学名誉教授)の説明を聞く参加者

湖内に設置するシジミ飼育器の試作品を前に相崎副理事長や漁師の意見を聞く

湖内シジミ飼育実験候補地(十四間川河口部北、枡網の竹杭のあるところ)

シジミの陸上飼育実験予定地(携帯電話の電波中継アンテナの立つ畑)

WEPシステム(高濃度酸素水供給装置)設置場所を説明する技術者

工事の終わった覆砂場所の状況も確認

ヨシの生育状況報告(6)

  6月のヨシの生育状況をお知らせします。

  5月に大きく伸びたヨシもあったところから、今月はさらに大きくなっていることだろうと期待を込めて現地に出かけたのですが・・・・・・。残念ながら、思ったほど大きな変化は見られませんでした。河口の方に元からあるヨシは、とても大きく立派に成長してきているのにです。やはり、余所から掘り取って持ち込んだので、根がダメージを受けているのでしょうか。それとも環境が少し厳しいのでしょうか。そのあたりは、専門家である杦村先生に見ていただいて原因を教えていただかないといけないのかなと思ったりしています。

  ということで、今月のヨシの状況を写真で紹介します。  

先月よりは成長してはいるものの・・・・・

次の元から生えているヨシに比べるとずいぶん頼りない

十四間川河口から宍道湖西岸に元から生えているヨシ。ずいぶん立派になっています。

  早くこのように立派なヨシに成長してほしいものです。

  一方、芝の方ですが、こちらはどんどんと伸びてきています。が、芝というより雑草が多いような。こちらはそのうちに草刈りをしないといけなくなるような予感が。今のうちにクローバーの種でも蒔いた方がいいのではと思えてきます。

2012年6月の漏水調査の報告

調査日時

2012 年(平成 24 年)6月 10 日(日) 午前 8 時

天候

曇り

調査結果

十四間川水位  58cm(前月:35cm)

漏水量   調査地点1 2,000ml/分(前月:1,200ml/分)

       調査地点2 500ml/分(前月:200ml/分)

  調査地点3   500ml/分(前月:200ml/分) (4月:300ml/分)

  調査地点4   200ml/分(前月:100ml/分) (4月:150ml/分)

  例年6月ごろから宍道湖の水位は上昇するようですが、十四間川も今月は先月より23cmも上昇して58cmとなっています。

   このため、漏水量も、すべての調査地点で先月より大幅に増えています。

  また、集水路側の水位も水稲の植付け後の水を張る時期のため、いつもより高くなっています。このため、漏水が流れる塩ビパイプと水面の間が狭くなっており、漏水量を測る計量バケツを入れるのに大変苦労する状況でした。

   2011年1月以降の漏水調査データは、以下に掲載していますので、併せてご覧ください。(クリックすると別にウィンドウが開き、グラフが表示されます。)なお、調査地点3、4については、4月からデータを取り始めたばかりであり、グラフにはしておりません。

[PDF]十四間川左岸堤防漏水調査データ(2011年1月~2012年6月)

  以下は、今月の調査の様子です。

水位58cm。先月より23cm上昇しています。

集水路も水位が上昇しています。先週の草刈りで漏水調査はしやすくなっています。

調査地点1。水位が上昇して計量バケツを傾けないとパイプの下に入りません。

調査地点3

十四間川環境再生事業報告(3) 覆砂事業進捗状況

  5月29日から始まったシジミなどの生育場所(浅場)を作る覆砂事業ですが、砂の運搬が終わり、現在は十四間川に降ろした砂を広げて浅場を作る作業が進められています。

  この場所は、今年度の堤防補強のための腹付工事の予定箇所でもあるため、浅場の造成は、堤防付根から約10m程度の腹付予定部分の外に行われており、重機が砂を堤防から少し沖に忙しく移しながら、水面から若干下になるように均しています。後は、波の力によって自然になだらかな傾斜のついた浅場が出来上がる計画です。

  見たところ約半分程度はすでに作業が終わっており、あと数日で造成が終わるのではないかと思われます。

出来上がった浅場(堤防から少し離れた色の変わっている部分)

残るはあと半分程度

十四間川堤防の草刈りを行いました

  6月3日は、斐川地域の河川一斉清掃の日です。

  松江分自治会は、以前から十四間川堤防内側(集水路側)の草刈りを実施してきています。今年も、朝8時から全世帯が参加して、地区内の堤防の草刈り作業を行いました。正確な距離は分かりませんが、1km以上はあると思われる長い堤防に生い茂ったヨシなどの草を約2時間ほどかけて刈り払いました。なかには背丈を越すようなアシの茂っているところもあり、汗だくの作業となりました。

  草を刈り払うことによって、漏水個所の見回りや漏水状況の調査もしやすくなり、また、稲などの病虫害の発生の防止にもなると言われています。

朝8時前。研修センターに集合し、まずは草刈機に給油

全員集合。自治会長の説明と注意を聞きます。

各自持ち場に散って作業開始

生い茂るヨシをどんどん刈払っていきます。左はアサザの生育する集水路。右が堤防でその向こうが十四間川

晴れてきて気温が上昇するなか懸命に刈払っていきます。

アイスクリームを食べながらしばしの休憩。話に花が咲きます。

草に隠れて見えづらかった漏水調査地点も

清掃後はさっぱりし、調査もやりやすくなりました。

5月はほとんど雨が降らなかったにもかかわらず漏水個所にはこのようなぬかるみや水たまりが

  一方、覆砂工事の方は順調に進んで、予定の地点まであと少しのところまで砂浜ができています。

ポールの箇所が覆砂工事の終点と思われます。もう少しで到達しそうです。

十四間川環境再生事業報告(2) 魚類の生息調査が行われました

  5月30日(水)午後2時から、島根県立宍道湖自然館(ゴビウス)の越川敏樹館長による十四間川の魚類生息状況調査が行われました。

  宍道湖漁協斐川漁業会の2艘の船に越川館長以下6人が乗り込み、覆砂事業予定地沖の水域で投網を打って魚を捕獲しました。宍道湖をわたって吹きつける風の影響もあり、採集された魚は予想より少なかったようです。漁師さんに聞くと、魚は波を避けて深場に移動するそうです。

  それでも、50cmのボラ、28cmのフナ、25cmのセイゴをはじめ、シラウオ、エビ、ハゼなどが網にかかりました。

  この調査は、今後も継続して行われる予定です。

調査前の打合せ(越川館長の指示を聞く宍道湖漁業のみなさん)


採集した魚の計測

  そして、2日目を迎えた砂の運搬の方も着々と進行しており、重機が堤防の外に降りて、ダンプカーが降ろしていく砂を下流に向かって均しています。

斐伊川から運んできた砂を降ろすダンプカー

十四間川環境再生事業報告(1) 覆砂事業が始まりました

  十四間川環境再生協議会の事業計画について先にご紹介しましたが、早速今日から、その第一弾として「  覆砂による土砂採取跡地(窪地)の修復、環境改善事業」のための砂の運搬作業が開始されました。

  雨模様の中、5台のダンプカーが忙しく往復しながら、斐伊川から砂を運んでは降ろしています。計画では、今日から2週間をかけて、斐伊川河口から約3,000㎥の砂を運搬することになっています。延台数は、約620台となるということです。

  覆砂場所は、昨年ヨシの植栽を行った場所から下流側200mの区間で、数か所に分けてダンプカーから直接十四間川堤防の外側に砂を降ろし、バックホーなどの重機を使って、水面ぐらいの高さに砂を置き、なだらかな砂の浅場を造成します。

  これによって、生物の生育環境を改善し、シジミやエビ、アマサギ、シラウオ等の魚介類の繁殖効果について、検証しようとするものです。

  明日には、魚類の生息状況調査も予定されており、十四間川環境再生事業もいよいよ本格的に動き出したという感があります。

工事個所遠景(手前が昨年度腹付工事&ヨシ植栽を行った場所。その向こう(下流側)が覆砂事業実施場所)

斐伊川河口から砂を運ぶダンプカー)

アサザ観察日記 (5月13日)

  5月13日のアサザの様子です。

  10日前よりも葉っぱが一段と大きくなって、水に浮かぶ数もたくさんになってきて、ちょっとした群落になりつつあります。大きい葉を選んで計ってみたら、楕円型をしている葉の長い径の方は、10cm~12cmあり、短い径の方は、8cmでした。

  詳しく調べてみないとはっきりしませんが、松江分地内には少なくとも5、6個の群落がありそうです。

大きい葉は、12cm×8cmくらい

だんだんと葉が密集してきました

アサザの群落のひとつ(川面を埋めるようになってくれれば嬉しいのですが)

ヨシの生育状況報告(5)

  5月のヨシの生育状況をお知らせします。

  5月に入り、初夏を思わせるような日があったりしたことから、ヨシも大きく変化を遂げていました。

ヨシの生育状況調査の様子

青々とした元気な芽が大きく伸びています。

ヨシ植栽場所全体の様子

    大きな芽は、30cm程度になっていますが、残念ながら砂に埋もれたままでまだ芽が出ていない株もあります。そして、芽の出た株も、大きく元気な芽がたくさん出ているものもあれば、小さくまばらにしかでていないものもあります。植えた場所、株の大きさ、植え方などによって芽の出方が大きく異なってしまうようです。

   適度な水があること、あまり深くても、水がなくてもよくない。株は、大きなものほど勢いが良い。砂に埋まってしまうと芽が出ないか、出るのが遅れる。株を植えるよりも砂をかけずに竹串で止めるだけの方がよく芽が出るようだ。といったことが言えそうです。

   今年植栽をする際には、こうしたことを参考に、植え付け方を工夫する必要があるのではないかと思いました。

   そして、腹付地に蒔かれた芝の方ですが、こちらも大分緑が濃くなってきました。

腹付&ヨシの植栽場所の様子(芝の緑が濃くなり、黒い土嚢袋の外側にはヨシも見えるようになった。)

2012年5月の漏水調査の報告

調査日時

2012 年(平成 24 年)5月 13 日(日) 午前 8 時

天候

晴れ

調査結果

十四間川水位  35cm(前月:40cm)

漏水量   調査地点1 1,200ml/分(前月:1,200ml/分)

       調査地点2 200ml/分(前月: 200ml/分)

  調査地点3  200ml/分(前月:300ml/分)

  調査地点4  100ml/分(前月:150ml/分)

  今月も宍道湖の水位は先月とほとんど変わりません。この3か月間は5cmほどの間を上下しています。

   漏水量の方も、調査地点1、2は先月と全く同じで、調査地点3、4も先月より多少減少した程度で大きな変化は見られませんでした。

   2011年1月以降の漏水調査データは、以下に掲載していますので、併せてご覧ください。(クリックすると別にウィンドウが開き、表示されます。)なお、調査地点3、4については、先月からデータを取り始めたばかりであり、載せておりません。

[PDF]十四間川左岸堤防漏水調査データ(2011年1月~2012年5月)

  以下に今月の調査の様子を紹介します。

漏水箇所(調査地点4)

漏水状況(調査地点1)

漏水状況(調査地点2)

漏水状況(調査地点3)

漏水状況(調査地点4)