11月の漏水調査、植栽したヨシの生育状況確認、漂着ゴミの回収作業を10日(日)午前8時から行いました。
以下にその結果と、併せて築堤工事に伴う測量やヨシの気になる異変等についてお知らせします。
~~ (1) 漏 水 調 査 ~~
調査日時
2013 年(平成 25 年)11月10日(日) 午前8 時
天候
曇りのち雨
調査結果
十四間川水位 60cm(前月:86cm)
漏水量 調査地点1 2,300ml/分(前月:2,400ml/分)
調査地点2 500ml/分(前月:400ml/分)
調査地点3 300ml/分(前月:400ml/分)
調査地点4 450ml/分(前月:400ml/分)
今月の十四間川の水位は、60cmと先月より26㎝下がりました。宍道湖の水位は、冬季に向かって大きく下がっていきますが、今月の60cmという値は、ほぼ例年並みだと思われます。
漏水の状況は、各地点とも先月とほぼ同じ量を観測しました。水位が下がれば漏水量も少なくなるはずなのですが、先月とほぼ同じというのは、専門家でないので理由は分かりませんが、天候の影響やある程度タイムラグのようなものもあるのかもしれません。
先月、先々月の漏水調査においては、生い茂った草のため測定に難渋しましたが、今月は、付近の草を刈り取ってもらったことから、安全かつ容易に測定を実施することができました。
2011年1月以降の漏水調査データは、以下に掲載していますので、併せてご覧ください。(クリックすると別にウィンドウが開き、グラフが表示されます。)
[PDF]十四間川左岸堤防漏水調査データ(2011年1月~2013年11月)
水位60㎝
量水板の杭の頭が出てきた
草が刈られた漏水調査箇所(調査地点1)
安全、容易に行えるようになった
調査地点2での調査の様子
調査地点3での測定の様子
~~ (2) ヨ シ の 生 育 状 況 ~~
冬が近づいてきて、植栽したヨシの出した穂も綿毛のように膨らんで柔らかくなってきています。そして、少しずつ葉や茎の色が茶色く変化してきています。ヨシの間から生えてきたマコモの方は、一足先に全体が黄土色に変色し、水の中に倒れかかっています。
そして、水位の高さと波にやられたのか、原因はよく分かりませんが、今年3月に植栽したヨシが部分的になくなって穴が開いています。しかし、全体的には、しっかりと根付いて、穂も出していますので、今年のヨシ植栽も成功したのではないかと思います。
ヨシ植栽場所全景
手前は、今年3月、左奥の大立看板付近から向こうが一昨年植栽したヨシ
一昨年植栽のヨシの状況
今年3月植栽のヨシの様子
気になる今年3月に植えたヨシに生じた穴
株全体がなくなっている
~~ (3) 漂 着 ゴ ミ の 回 収 ~~
今月も、漏水調査に合わせて覆砂場所、ヨシ植栽場所に漂着したゴミの回収活動を行いました。相変わらず今月も多くの漂着ゴミが回収されました。
宍道湖・十四間川の水位の上昇と強い波浪の影響から、腹付盛土部分にまで流木や枯れた草や根などが打ち上げられており、発泡スチロールやビニールなどの家庭ごみも混じっていました。
この状況をみて、安易にゴミを捨てることのないようにお願いしたいものです。
腹付盛土地に打ち上げられたゴミ
流れ着いた古タイヤ
発泡スチロールや一升瓶
相変わらず多い弁当殻のポイ捨て
回収作業の様子
回収したゴミ
~~ (4) 築 堤 工 事 に 伴 う 測 量 ~~
堤防の沈下・漏水に対する抜本的対策として、現堤防の外側に新たに高さ4m、上部の幅5mの堤防が築堤されることになり、本年度20m×2か所の試験盛土を実施し、来年度から本格工事に着手という計画で実施されることになりましたが、そのための測量、工事区間を示す杭の設置が行われました。今後、早ければ今月のうちにも試験盛土の工事が開始されるのはないかと思われます。
工事区間を示す杭
50m置きに堤防の草が刈り取られ杭が打たれている
~~ (5) ヨ シ の 異 変 ~~
今年は、どうしたことか湖岸のヨシが夏過ぎから枯れるのが目立っています。水位の関係なのか気温・水温の関係なのかよく分かりませんが、穂の出る前から枯れたり、波にやられて横倒しになっているヨシの多さが目に付きます。そして、まだ葉の碧いヨシもどことなく生気がありません。
幸いにして、私たちが植栽したヨシは総じて勢いよく育っていますが、十四間川河口から宍道湖西岸にかけて生育しているヨシは、無残な姿を晒しています。
一時的なもので、来春また立ち直って大きな新芽を出してくれればいいのですが、心配です。
十四間川河口のヨシ
枯れてしまっている
例年より育ちも悪くまばらに生えている
穂を出したところで枯れてしまったヨシ
茎も細い
根ごと横倒しになったヨシ
葉の碧いヨシも生気がない