年の瀬

クリスマスも過ぎ、いよいよ今年も終わりが近づいて来ました。寒さも本格的になり、本日(27日)は放射冷却で凍結しています。年末は天気が思わしくないようなので、今年最後になると思われるきれいな朝日を撮影しました。

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12月9日には研修センターの大掃除が行われました。すっきりして気持ちよく新年が迎えれそうです

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広報誌「葦の原」第3号を発行しました

  倶楽部の広報誌「葦の原」の第3号を発行いたしました。「葦の原」は、6月、12月の年2回発行することとしており、2011年12月の創刊号、2012年6月の第2号に続いて、第3号となります。

  半年間の私たち松江分自然環境倶楽部の活動とその趣旨を広くお伝えすることを目的として発行しておりますが、今回は、今年3月に松江分自然環境倶楽部、NPO法人自然再生センター、公益財団法人ホシザキグリーン財団、宍道湖漁業会、株式会社フクダ、大福工業株式会社、松江土建株式会社が集って、十四間川環境再生協議会を結成し、様々な事業に取り組みましたので、その活動も併せて掲載しております。

  倶楽部会員、関係団体、個人の方にお配りするのをはじめ、近隣の図書館、JA支所、公民館等にも置かせてもらい、広く一般の方々にも読んでいただくこととしております。これらの場所で見かけられましたら、手に取ってご覧いただき、ご意見などいただければ幸いです。

  また、以下の画像をクリックしていただければ、画面上でご覧いただくこともできます。

 

クリックすると別ウィンドウが開きます

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内  容

トピックス

 この半年の活動を振り返る

連載

専門家に聞く 『簸川平野の成り立ちとヨシ原再生の意義』 (第3回)

語り継ぎたい松江分の歴史と生活  その3

松江分今昔

寄稿

出雲未来図(基本構想)の実践に向けて    出雲市議会議員   伊藤 繁満

平成のくにづくり      公益財団法人しまね産業振興財団顧問   酒井 禮男

報告

十四間川左岸堤防漏水調査データ

十四間川の水質等調査結果について

貧酸素化の軽減と取組みについて

報道 ≪2012.7~2012.12≫

ヌートリアその2

 以前、ヌートリアの写真を紹介致しましたが、もう一度撮影した同じ場所に行ってみると、また、泳いでいるのを見つけました。どうもネグラが近くにあるようです。ご機嫌が良かったようで、逃げることなく愛嬌を振りまいてくれましたのでご覧下さい。

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湖沼自然浄化活用事業による覆砂開始

  五右衛門川宍道湖湖沼自然浄化活用事業による十四間川への覆砂が昨日(13日)から開始されました。

  先月もお伝えしたとおり、この事業は、島根県環境生活部環境政策課が環境省の委託を受けて実施されており、覆砂が湖底からの栄養塩の溶出を抑制し、シジミなど底生生物にとって良好な環境を作り出す自然浄化機能による水質改善効果を検証することを目的としているものです。

  先月中旬に十四間川堤防まで運ばれた大量の砂が、昨日から台船に積み込まれ、十四間川中央部の覆砂場所まで運ばれて、クレーンに吊り下げられた大きなバケットで覆砂されています。計画では、40m×50mの区域に約50㎝の厚さに覆砂されることになっているようです。

  この事業による覆砂が終わると、私たち十四間川環境再生協議会が実施する浅場造成に取りかかることになっています。121213覆砂工事

2012年12月の漏水調査の報告

調査日時

2012 年(平成 24 年)12月9日(日) 午前 8 時

天候

曇り

調査結果

十四間川水位  32cm(前月:65cm)

漏水量   調査地点1 1,700ml/分(前月:3,600ml/分)

       調査地点2 350ml/分(前月:400ml/分)

  調査地点3   400ml/分(前月:800ml/分)

  調査地点4   500ml/分(前月:500ml/分)

  12月9日(日)朝8時、吹き飛ばされそうな強風とときおり雪の舞う寒いなか12月の漏水調査を実施しました。

強風に揺れるヨシ

強風に荒れる十四間の水面と大きく揺れるヨシ

  水位は、先月の65cmから急激に下がりました。例年冬から春にかけて30㎝前後に下がりますが、3週間ほどの間に30cmも一気に下がるとびっくりします。

7か月ぶりに30㎝台に下がったため、量水標が水垢で汚れて見えにくくなっている

7か月ぶりに30㎝台に下がったため、量水標が水垢で汚れて見えにくくなっている

  漏水量の方は、十四間川の水位が下がったことを反映し、調査地点1、3は半減しています。ただ、調査地点2,4はほとんど変化がありません。一方、調査地点2、4については、あまり大きな変化はありませんでした。過去2年間のデータをみても、1,3は変動が大きく、2,4は小さいという傾向がみられるようです。どういった理由によるものなのでしょうか。

調査地点1での漏水調査の様子

調査地点1での漏水調査の様子

調査地点1の漏水状況

調査地点1の漏水状況

  

調査地点2の漏水量

調査地点2の漏水量

  2011年1月以降の漏水調査データは、以下に掲載していますので、併せてご覧ください。(クリックすると別にウィンドウが開き、グラフが表示されます。)

[PDF]十四間川左岸堤防漏水調査データ(2011年1月~2012年12月) 

浅場造成用の砂運搬始まる

  12月6日(木)、強い風に雪が舞うなか十四間川に浅場を造成するための砂の運搬がはじまりました。5月末に約3000㎥を運搬したのに続く第2弾で、今回は約1800㎥を斐伊川河口から運ぶものです。私たちの計画では、これによって作り出される浅場に今年度もヨシを植栽し、葦の原再生を目指すことにしています。

  昨年は、11月末にヨシの植栽を行いましたが、今年は事情により腹付工事の実施が遅れていることから、先に浅場用の砂を運搬し、その後腹付工事を実施してもらい、来年の2月から3月にかけてヨシを植える予定を立てています。

浅場造成予定場所に砂を降ろすダンプカー

浅場造成予定場所に砂を降ろすダンプカー

奥の砂山は、湖沼自然浄化活用事業による副作用の砂

奥の砂山は、湖沼自然浄化活用事業による覆砂用の砂

手前はWEPシステムの酸素発生装置

手前はWEPシステムの酸素発生装置

コウノトリ飛来

  最近、白鳥やマガンの群れが毎日のようにやってきている松江分地内ですが、今日(12月2日)は、珍客コウノトリがやってきました。コウノトリは、国の特別天然記念物に指定されており、めったに見かけることのできない貴重な鳥です。

  鶴が来ているとの知らせで、カメラに収め、ネットでツルやサギを検索した結果、コウノトリではないかと思われましたので、宍道湖グリーンパークに電話をかけ確認したところ、1週間前ごろから1羽の飛来が確認されており、コウノトリに間違いないと教えていただきました。北から南への渡りの途中で斐川平野にやってきたのではないかと思われます。今朝から、刈り取りの終わった田んぼや大豆の植わった田んぼで一所懸命餌をついばんでいます。

大豆畑で餌をついばむコウノトリ

大豆畑で餌をついばむコウノトリ

刈り取りの終わった田んぼでエサを探すコウノトリ

刈り取りの終わった田んぼでエサを探すコウノトリ

飛翔するコウノトリ

飛翔するコウノトリ

ワカサギふ化場においてシジミ飼育試験開始

  十四間川環境再生協議会の今年度の事業の一つとして、12月1日ワカサギふ化場の施設を借りてシジミの飼育試験を開始しました。

  11月14日に開催した十四間川環境再生協議会のシジミ陸上飼育実験検討会では、松江分地内での陸上飼育試験は、飼育池の設計等についてさらに検討を要するため来年度から実施することとなったことから、急遽今年度は、松江市大野町にある宍道湖漁協のワカサギふ化場の水路2本(幅1.9m、長さ11m)を借りて試験を実施することとなり、準備を進めてきましたが、12月1日その作業を行い、試験を開始しました。試験の目的は、宍道湖のヤマトシジミの冬季斃死の原因を調べるとともにバクテリアを中心としたデトライタスがエサとして有効かどうかを調べようとするものです。試験の期間は、来年3月までの予定です。(デトライタス → Wikipedia)

  試験は、2本の水路に、それぞれ40個のコンテナを設置し、そこに底質として、MGゼオライト(0.5~1.0㎜)、イワミライト(2㎜以上)、同(2㎜未満)、来待石(2㎜以上)、同(2㎜未満)、斐伊川砂、真砂土、廃瓦(5㎜未満)、宍道湖のヘドロ、ワカサギふ化場周辺の砂を敷き詰めたものと、低質なしの12種類に分け、各コンテナ1kg、計80kgのシジミを撒いて、コンテナごとのシジミの総重量、個体数、平均個体重量、肥満度などの変化を調べようとするものです。

  また、2本の水路のうち、1本は7.3リットル/分の湖水をかけ流すだけとし、他の1本には、湖水のかけ流しに合わせてシジミの餌としてEMボカシを1日当たり400g与え、両者を比較することも行なわれます。(EMボカシ)

  当日は、午後1時から、十四間川再生協議会の徳岡会長(自然再生センター理事長)、しまね産業振興財団の酒井顧問や関係企業代表等の見守るなか、協議会を構成する宍道湖漁協斐川漁業会から原会長以下役員、大福工業の試験担当者がコンテナの設置、底質の敷詰め、水張りなどの作業を行いました。宍道湖から吹き付ける強い風とともに降り出す霙のなか、作業が続けられました。今後、来年3月までの間、3日に1回の給餌、週に1回の計測等が実施されます。冬季のシジミの大量斃死について原因の究明が急がれておりますが、今回の試験で何らかの手がかりが得られることを期待してやみません。

松江市大野町にある宍道湖漁協ワカサギふ化場

松江市大野町にある宍道湖漁協ワカサギふ化場

水路に並べられたコンテナ

水路に並べられたコンテナ

水路に並べられたコンテナ(11種類の底質が敷き詰められる)

水路に並べられたコンテナ(11種類の底質が敷き詰められる)

シジミのエサ(EMボカシ)

シジミのエサ(EMボカシ)

エサ箱(この中に3日に一度1.2kgのEMボカシを入れ、湖水を掛け流す)

エサ箱(この中に3日に一度1.2kgのEMボカシを入れ、湖水を掛け流す)

試験用のシジミ(80kg)各コンテナに1kgずつ撒く

試験用のシジミ(80kg)各コンテナに1kgずつ撒く

宍道湖の水の取り入れ口(上の太いのは排水管、下の細い管が取水管)

宍道湖の水の取り入れ口(上の太いのは排水管、下の細い管が取水管)

マガンの群れ

早いもので、とうとう12月に入りました。

朝は気温が2~3℃にまで下がるようになり、布団からなかなか出ることが出来なくなりました。ですが、外が明るくなってくると、クォーン、クォーンという甲高い鳴き声で目を覚まされます。外を見てみると、マガンの群れが田んぼで朝食中でした。小さい群れから20羽程度の群れがどんどん寄り集まって結構まとまった数になっていました。

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近づくとすぐに頭をもたげ、さらに近づくと一斉に飛び立ってしまいます。
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