刺網による魚類生息調査を実施

  本日(5月21日)、十四間川の浚渫窪地における魚類の生息状況を調査するための刺網の設置が行われました。

  これは、十四間川環境再生協議会の今年度の研究事業の一つである十四間川生物調査の最初の調査となるものです。宍道湖や十四間川では、毎年夏場になると貧酸素状態が発生しますが、協議会では貧酸素状態が最も大きくなる窪地にWEPシステムにより高濃度酸素水を供給してその改善効果を検証することとしています。

  しかし、この窪地における魚類や底棲生物の生息状況が不明であるところから、WEPシステムによる実験を開始する前に、これらの生息状況を調査し、システム稼働後の状況と比較することによって、システムの稼働に伴う生物への影響(効果)の検証を行おうとするものです。

  魚類の生息状況調査は、十四間川の浚渫窪地のうち、WEPシステムの設置されている付近と、対照区としてその上流のWEPシステムの影響の及ばない地点の2か所に刺網を設置して、生息状況が調査されます。

  今回の調査は、WEPシステム稼働前における両区の魚類の生息状況を調べるもので、午後3時から、宍道湖漁協斐川漁業会のメンバーの協力によって、WEPシステムの付近とその200m程度上流の水深約5m~6mの窪地に、いずれも5㎝、6㎝、7.5㎝の3種類の網目の刺網が設置されました。

  また、越川マネージャーによるプランクトンの採集も併せて行われました。

  刺網は、明日(22日)の朝7時に上げられ、網にかかった魚の種類や大きさなどが調査されることになっています。

  事前調査は、6月中旬までに2回実施される予定で、この後WEPシステムの連続運転が開始され、貧酸素状態に対する効果の検証が本格的に始まることになります。

刺網設置に出発する前の様子 対岸が松江分地区

刺網設置に出発する前の様子
対岸が松江分地区

 

刺網の設置

刺網の設置

刺網 網目が5㎝、6㎝、7.5㎝の3種類の刺網を設置

刺網
網目が5㎝、6㎝、7.5㎝の3種類の刺網を設置

プランクトンの採集

プランクトンの採集

プランクトンネットの下の採集器はエビの幼生で白くなっている

プランクトンネットの下の採集器はエビの幼生で白くなっている

エビの幼生

エビの幼生

 

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