一昨年(平成23年)11月の第1回ヨシ植栽活動及び去る3月3日(日)に第2回ヨシ植栽活動で植えたヨシの生育状況をお伝えします。
一昨年のヨシは、土嚢袋の間という条件の悪い場所に植えつけられましたが、その中でしぶとく生き残ったヨシは、土嚢袋の下にしっかり根付いて、弱々しかった昨年と違って大きく葉を伸ばし始めています。
そして、3月に植えたヨシの方も、前回の反省を踏まえて、来待石ネットで保護されたしっかりとした浅場を作り、重機を使って大きな株を植えつけたので、どの株からも青々とした芽を伸ばし始めています。前回と違って、新芽が伸び始める春に掘り取り、移植したのでそのダメージを心配していたのですが、そうした心配は杞憂に終わったようです。
ヨシの植わった浅場を注意してみると、小さな魚が真っ黒な塊となって泳いでいます。外ではボラなどの大きな魚が水面からジャンプしていますので、大きな魚から逃れるために来待石ネットで囲まれた浅場に入り込んでいるのではないかと思われます。まだヨシが大きくなっていませんので、人が近付くと今度は浅場から深みに向かって、来待石ネットの間をさざ波を立てながら大挙して逃げ出していきます。この場所が葦原となれば、小魚、幼魚にとって大きな魚や鳥、そして人間の影から守ってくれる格好の棲家となるのではないかと思います。
また、3月に行われた腹付盛土工事個所も芝が生えてきて、過去の腹付盛土された箇所と一体となって広い草原が出現してきました。早くヨシが生えそろって、子どもからお年寄りまでみんなが憩えるような 水辺になればいいなと思います。




