十四間川環境再生協議会の今年度の事業の一つである浅場造成工事が、年始明けの今日1月8日から始まりました。昨年5月末から6月にかけて斐伊川の砂3200㎥を運び、浅場を造成したのに続き、今回は同じく斐伊川河口付近から運ばれた砂1800㎥を下流部に延ばしていくものです。
冬にしては穏やかな天候の下、大きな重機が堤防沿いに降ろされている砂を十四間川の岸に広げていきます。冬場で水位が下がっているため、岸から10m程度離れた場所に作られる浅場の造成作業も順調に進むと思われます。浅場造成が終了すると、堤防と浅場との間に堤防補強のための腹付工事が行われ、順調にいけば2月末から3月には昨年度に続いて、出来上がった浅場に私たち松江分自然環境倶楽部が中心となってヨシの植栽活動を実施することとなります。そうなれば、十四間川の景観もこれまでと大きく変化するのではないかと期待しています。
また、本日は、BSS山陰放送による十四間川環境再生協議会が行っている十四間川の環境再生事業や松江市大野町の宍道湖漁協ワカサギふ化場を借りて取り組んでいるシジミの飼育実験等について取材を受けました。1月10日(木)のテレポート山陰の中で活動が紹介される予定です。昨年から数多くの新聞やテレビに報道していただいていますが、アオコの大量発生、スズキなどの大量斃死、シジミの漁獲量の激減などが大きな問題となり、宍道湖の環境問題について関心が高まっていることから、十四間川環境再生協議会の十四間川の自然環境再生の取り組みに注目していただいているのではと思います。報道によって、より多くの方に宍道湖だけではなく自然環境について関心を寄せていただき、一人一人ができる身近なところから自然環境を守る活動の輪が広がっていけばと感じています。

はじまった浅場造成工事(右上は昨年6月に造成された浅場)

はじまった浅場造成工事

BSS山陰放送による取材(十四間川の浅場造成場所)

BSS山陰放送による取材(十四間川の浅場造成場所)

BSS山陰放送による取材(ワカサギふ化場)

BSS山陰放送による取材(ワカサギふ化場)