十四間川に硫化水素発生(続報)

  昨日の十四間川の硫化水素の発生は、今日はほぼ収まったようで硫黄のようなニオイも湖水の白濁もなくなりました。これで一安心なのですが、問題は、昨日の硫化水素が魚介類等にどの程度の影響(ダメージ)を与えているかという点です。

  漁師さんから、魚が死んだ場合、いったん湖底に沈んで、2日目くらいに浮かんでくるので、明日辺りにどの程度の影響があったのかが分かるのではないかということを聞きました。それでもよく見れば今日でも何か変化があるかもしれないと思い、堤防の斜面を下りて、水辺をたどってみました。

  そうすると、WEPシステムの設置してある辺りの少し上流からヨシの植栽地辺りにかけての水底に魚が死んでいるのを発見しました。なかには水面に浮かび上がっている魚もあります。

  死んだ魚の種類としては、小さい魚が多く、セイゴの小さいもの、サヨリやハゼ、エビなどを確認することができました。大きな魚は、いち早く宍道湖の方に逃れて行ったのかもしれません。

  3~400mの岸辺を歩きながら目視しただけですので、全体としてどの程度の影響があったのか分かりませんが、昨日の水質調査によれば、原因はやはり硫化水素の発生で、十四間川のWEPシステム辺りから上流は、ほとんど溶存酸素量(DO)の値がほぼゼロだったということも聞きました。この前のような魚の大量斃死といったことのないよう願うばかりです。

 

WEPシステム設置場所の上流50m付近。セイゴが数匹まとまって沈んでいる。

浮かんでいるセイゴ

ここにも4,5匹がまとまって沈んでいる

ヨシの植栽場所。ここにはハゼとたくさんのエビの死骸が

コメントを残す