小さな生命たち

  田植えの終わった田んぼは、夜になるとカエルの大合唱です。地元の者は慣れているから何ともないのですが、ゴールデンウィークに都会から帰省した人にとっては、なかなか眠れなくて大変だったかもしれません。

  そして、水の張られた田んぼには、カエルの卵があちこちに浮かんでいます。

カエルの卵。何百という数の小さな卵がヌルヌルした膜に守られている。

  よく見ると、田んぼにはこのほかにもいろんな小さな生き物たちが動き回っています。

タニシ

  パイプラインから給水されるので、用水機場から吸い上げられ、パイプラインを通り抜けてやってきたのでしょうか。不思議です。

  アメンボもたくさん泳いでいます。

  そして、あまり見たくないこいつの姿も。

ヒル

  人の血を吸うヒルです。昔、こいつに血を吸われたことを思い出して、見ただけでとぞっとします。今は、機械化が進んで、ほとんど人が水田に足を突っ込むこともなくなったので、ヒルにとってはさぞ住みにくい世の中になったことでしょう。そのことを思うと少し気の毒な気もしてきます。

  このほかにミジンコもたくさん泳いでいますが、残念ながら小さすぎて写真には写りません。

  このように水田には、たくさんの小さな生き物たちが帰ってきています。農薬や除草剤の使用が控えられて、彼らの住む環境がよくなってきたのだろうと思います。

花盛り

  私たちがヨシを植栽した十四間川の堤防にはただいま、タンポポに似た黄色い花(ヨーロッパ原産の帰化植物、ブタナと呼ばれる花ではないかと思います。)が咲き乱れています。

  小さな花ですが、たくさん咲くとなかなか壮観です。

  5月3日には斐川ウォークラリーが行われ、この堤防をたくさんの人が歩いて行きました。あいにくの雨模様でしたが、参加者のみなさんの疲れを多少なりとも癒したのではないでしょうか。