ヨシの生育状況報告(4)

  4月のヨシの生育状況調査を漏水調査に併せて15日(日)に行いました。

  気温は少し低めでしたが、まずまずの天候で、早朝の調査も次第に楽に行えるようになってきました。

  さて、気になるヨシの生育状況ですが・・・・・。

  今年は例年に比べ、寒い日が遅くまで続いたり、爆弾低気圧と呼ばれた台風のような春の嵐が吹き荒れたせいで、期待よりもいまいち成長が遅いようです。そして、先日の春の嵐にいたぶられて、せっかく伸び始めた若芽の先端がかなりダメージを受けていました。

これは、一番元気のいいヨシの芽、盛大に芽が出てきています

風と波にやられて先端が飛んでいます

小さな芽がたくさん出てきていますが、これもよく見ると先端をやられています

   そして、やっぱり今月も目に付いたのが、ごみの多さ。つい目を背けたくなる光景です。これではヨシもたまったものではありません。ポイ捨ては止めてほしいとつくづく思います。

  そして、腹付地に蒔かれた芝の状況は・・・・・。  思ったほど先月と状況は変わっていません。これも寒さの影響なのでしょうか。

   土手を河口の方に下がっていくと、浜大根の花盛りです。

  そのあたりに以前から生えているヨシの株にもたくさんの新しい芽が吹いていました。

  河口のシジミ組合が覆砂用にストックしている砂山のうち、水辺に積まれた砂山は、波と風雨によって少しずつ崩され、付近が砂浜になっていました。このように水辺に置いておくだけで、自然が砂浜を形成してくれるということが分かりますので、今後ヨシ原再生に取り組む際の参考になるのではと思いました。


   ただ、専門家に聞いたのですが、気を付けないといけないのは、浜欠けといって、砂山が波などによって下から浸食され、崖状になったところに、うっかり近づくと、重みで砂が崩れて、生き埋めになってしまう事故が起こる危険性があるとのことです。この場所も、それに近い感じになっています。

崖状になった砂山

  そのため、この砂の置き場にもしっかりと立ち入り禁止のロープが張ってありました。砂山があると子どもに限らず、つい入ってしまいたくなるのですが、このような危険がありますので、ロープの貼ってある所には絶対に近づかないようにしたいものです。

2012年4月の漏水調査の報告

調査日時

2012 年(平成 24 年)4月 15 日(日) 午前 7 時

天候

晴れ

調査結果

十四間川水位  40cm(前月:45cm)

漏水量   調査地点1 1,200ml/分(前月:2,000ml/分)

       調査地点2 200ml/分(前月: 500ml/分)

  調査地点3  300ml/分(前月:-)

  調査地点4  150ml/分(前月:-)

  今月の宍道湖の水位は先月とほとんど変わりません。正確には約5cmほど下がっています。

   漏水量は、調査地点1、2とも先月より減少し、2月と同じ値となっています。

  先月11日に設置した新しい漏水調査地点3、4の2か所での調査も今月から開始しました。こちらは、調査地点2と似たような漏水量が測定されました。来月以降も継続して調査を行い、データを積み上げていきたいと思います。

  2011年1月以降の漏水調査データは、以下に掲載していますので、併せてご覧ください。(クリックすると別にウィンドウが開き、表示されます。)なお、調査地点3、4については、今月からデータを取り始めたばかりであり、載せておりません。

[PDF]十四間川左岸堤防漏水調査データ(2011年1月~2012年4月)

  以下に今月の調査の様子を紹介します。

水位:40cm

調査地点2における調査の様子(計量バケツ、記録用紙、ストップウォッチ、カメラが調査の七つ道具)

調査地点1の漏水(いつもここが一番漏水量が多い)

調査地点1(漏水箇所)

調査地点1漏水量(1,200ml)

調査地点2(少しずつですが、絶え間なく水がしたたり落ちている)

調査地点2漏水量(200ml)

調査地点3の漏水の様子

調査地点3(漏水の状況)

調査地点3漏水量(300ml)

調査地点4の漏水状況(ここが4か所の中で一番少なく、不連続でしたたり落ちている)

調査地点4漏水量(150ml)