今日の山陰中央新報に、出水期を控えて国交省出雲河川事務所が斐伊川と斐伊川河口付近の宍道湖西岸堤防約70kmにわたって一斉点検を行ったことが報じられていました。
その結果、約260か所の浸食や破損がみつかり、ヌートリアによってあけられたとみられる直径30cm、深さ60cmの穴など3か所を緊急に補修することとなったそうです。
私たちの住む十四間川堤防も宍道湖西岸堤防に含まれますが、斐伊川河口からは少し離れており、また、管理が県に委託されていますので、多分今回の点検対象外なのだろうと思います。
ここでは、一昨年の私たちの調査により、26か所の漏水箇所が見つかり、県等に補修工事をお願いするとともに、毎月自主的に漏水量の調査を実施してきています。
そうした関係もあって、一昨年、昨年と堤防補強のための腹付工事も実施していただきました。今年度も引き続いて補修工事を実施していただくよう今日も出雲市の方にお願いに出かけてきたところです。
昭和47年の大水害からすでに40年が経過しようとしており、当時の水害を経験した人もだんだんと少なくなり、また悲惨な体験の記憶も薄らいできているように思われますが、最近はゲリラ的な集中豪雨が数多く発生しており、今日の記事や私たちの住む十四間川堤防の状況を考えれば、ひとたびそういうような豪雨に襲われれば、今の堤防は、背筋が寒くなるような現状にあるのではないかと思われて仕方がありません。
財政赤字の中、公共工事にかけることのできる予算も限られていることとは思いますが、命を守る堤防です。早く安心して暮らせるよう対策が取られることを願わずにはいられません。